FXはハイレバ(国内会社では最大25倍)が魅力のハイリスクハイリターンな金融商品。一方、株式投資は信用取引で3倍までのレバレッジが限度であり、どちらかといえばローリスクという認識であった。
このため、100万円未満の少資金しかなかった私は、まずはFXで資金を増やし、まとまった金額ができたら株式投資に移ろうと考えていた。ただ、いくらやっても資金は増えず焦りにつながっていった。
ここからの気づきとして、FXはハイレバにより短期間で資金が増えるという先入観が強ければ強いほど、損失も大きくなる傾向にあるのではないだろうか。すなわち,短期間でお金を欲する気持ちが強いほど、無謀なロットで無茶なトレードになりがちということ。そして、損失を取り返そうとさらにロットを積み増し破滅に至る。
利益を積み上げられる人は急いで資金を得ようとはしないものだ。コツコツとのんびりトレードをして、いけるタイミングでしか入らない。
また、FXは実需と投機筋、そしてAIによる高速自動取引が入り乱れており、個人が勝ちにくくなっていると思う.それは資金面だけでなく、情報面、スピード面、メンタル面のすべてで個人投資家は劣っているということ。また、世界中のマーケットが24時間入れ替わり立ち替わりで開かれるので、傾向もつかみにくくなっている。特に最近のドル円のチャートは破壊されており、根拠を持った動きになりにくい。
以上のことからも一旦FXからは身を引くことにした。およそ1年半という短い時間での退場となってしまったが、ルールを守りきれなかったこと、熱くなりがちな自分の性格は向いていないことが理由だ。
今後は、もう一度、株式投資に戻ろうと思う。株式投資は、資金が少ないとあまり稼げないが大負けも少ないからだ。また、上手くは言えないが、株価の動きの要因はその企業の売上や利益が将来どうなるかということであり(需給ももちろんあるが)、シンプルにわかりやすく、個人投資家でも勝ちやすいと思う。
FXで培った通貨の動きや、為替に関わる者の思考心理、チャートの見方、資金管理などを活かしてコツコツと勝ち続けたい。
第一幕完
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