刺激的な本だった。自分のお金の使い方について色々考えさせられた。アリとキリギリスの寓話から始まるが、コツコツ貯めたアリはその後幸せだったのか、という問題提起から始まる。ちなみに自分はこれまでキリギリス的な生き方をしており結末は餓死だ。この本はどちらかというとこれまでコツコツと働き貯蓄をしてきたアリ的な人に刺さる内容だ。以下、特に影響を受けた内容を記す。
・自分は今までいったい何をしていたのだろう?これ以上、先延ばしせずに、今すぐ、本当にやりたいこと、大切なことをすべき。
・大切なのは,自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験に惜しまずに金を使うことだ。
・若い頃にはした金を貯めるな。
・金はライフエネルギーを表すもの。ライフエネルギーとは、人が何かをするために費やすエネルギーのことだ。有限のエネルギー。ライフエネルギーを意識すれば、衝動的、習慣的に行動せず、理性的に判断しやすくなる。
・経験の価値を信じること。人生は経験の合計。思い出を通して人生の出来事を再体験できる。
・金を得るのは人生を豊かにするためであることを忘れて、ただ稼ぐことばかり考えていてはだめだ。
・高額な終末医療に備えて貯金するのは現実的ではない。(終末医療の価格が破格という意味で。別の経験に使う方がいい)
・富の最大化ではなく、人生の喜びを最大化するための方法を探す。金を稼ぐことと大切な人との経験をトレードオフの関係として定量的にとらえ、自分の時間を最適化すること。
・FIREではなく、お札で炎を燃やすような生き方。
・健康、時間、お金のバランス。年齢によって変わる。何かを始めることに遅すぎることはない。
・複利は宇宙で最大の力だ。byアインシュタイン
・時間を作るために金を払えば、人生の満足度を高めることができる。
・勇気を出してもっと自分に忠実に生きる
・考えている以上に老後に金はかからない
以上、ほぼ抜粋にはなるが、自分の中で一つ後悔がある。大切な人と旅行計画を立てるときにお金がないから旅行先を変更したことだ。その人とその時期にいける旅行は人生でその日しかないとすれば、あのときにお金を理由に行かなかったことは後悔でしかない。
こういったこともあり、私はFXで爆稼ぎしようと乗り込んだのだがこてんぱんにしてやられた。ただ負け惜しみに聞こえるかもしれないが、それでよかったのだと思う。自分の適性を知れたから。豊かな人生を過ごすためにも投資で稼ぐことは私の重大テーマの一つだ。組織に属さずに稼ぎ、それを思い切り使って人生を満喫する。その思いをさらに強くした本となった。
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