為替の本

『トップディーラーが書いた為替の本』(著者高橋征夫)を読んだ感想を書きます。

この本は、既に絶版となっており、Amazonの中古で手に入れました。FXをするにあたって、市場参加者のマインドを知りたいと思い、読みました。

ディーラーたちは、本当に四六時中為替のことを考え、素早い決断を行っていることがわかった。情報量についても桁違い。東京、欧州、米国のどの市場であっても、素早く情報が入ってくる仕組みが存在し、また毎朝、複数のエキスパートたちで前日の情報を共有し、その日のマーケットの動きを分析するなど、プロ集団である。個人投資家が逆をつくなどできる余地もなく、彼らの動きを予測しながら、ついていくかが大事だと感じた。また、この時代は、投機筋が徐々に多くなっている時代であることが垣間見えた。テクニカルを中心にトレードするシカゴ筋も影響力を高めている、というような記載もあった。

このほか、ディーラーたちがよく使う掛け声なども載っており、仕事場の雰囲気を味わうことができる。彼らの真剣さに比べ、何となく勝てるかなと適当にトレードしてても勝てるはずがないことに改めて気付いた。個人がFXで勝てるためにはあらかたの方向性を間違えないようにすることと、テクニカルを意識すること、それからリスクリワードを守ることに尽きると思う。

勉強になる良い本でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました